オープニング主題歌「時空を超えて」に加え、今回はBGMも担当した「II MIXDELTA」の高山みなみさんとジョー・リノイエさんに直撃インタビュー!
──TWO-MIXとしては、『新機動戦記ガンダムW』の主題歌で1985年にデビュー、活躍された後、しばらく映像とは離れていましたが、今回、『キスダム』で主題歌とBGMを担当されることになりました。以前の曲と今回の主題歌『時空を超えて』は、どういった違いがありますか。
ジョー いちばん大きく絶対的に違うのは、僕が歌っているという(笑)。
高山 デュエットしてる(笑)。
ジョー 以前のTWO-MIXの活動としては、全部高山さんがボーカルを担当するというのが当たり前になっていた。DELTAとして、2005年と2006年にミニアルバムを出したわけですけども、その時からどこかで、僕も入ったツインボーカルのような状態に広げて行きたいな、という気持ちがあったんです。どうせやるなら、皆さんに聴いていただきやすい舞台でやった方がいいんじゃないかと思って。
高山 満を持して登場ですね(笑)。
──ずっと温めていらっしゃった企画なわけですね。ツインボーカルになることで、ものすごくパワフルになったと感じますが、如何でしょう。
高山 厚みが出ましたよね。
ジョー ストーリーの細かいところまでは、オリジナルなので当然わからないわけですが、(本作が)バトルものだっていうことがまずある。高山さんの方は『W』で、僕の方もその後の『(ガンダム)X』で、バトルストーリーは経験済みなので、それをプラスしてみて、さらに重厚感が増せばいいかなと思った。それが今回の作品ではなかろうかと思っています。
──今回、BGMも担当されていますが、3人でディスカッションをされるというようなことはあったんでしょうか?
ジョー まず、主題歌が新曲としてある。ただ、こうしてTVに出る前に出した2枚のミニアルバムで計12曲作ってきましたが、これをTWO-MIX、あるいはII MIXDELTAのファン以外にも聴いてもらいたいな、という部分もある。今回僕たちの命題としては、1st、2ndに入っている曲を、全曲収録しようかと。もちろんBGMなので、歌ありというわけにはいかない。(スタッフよりの)指示も加味しつつ、アレンジも変えていっています。当然、12曲しかないので足りないところは新しく作曲しましょうっていうことですね。
──BGMを作るに当たって、監督から具体的なイメージ等はありましたか?
ジョー 基本的には、任されモードでしたね。任せていただけたモードって言った方がいいかもしれない(笑)。「こんな曲があるといいよね」っていうお話は、多少あったかもしれませんが、細かい指示っていうよりも、場面場面で使いやすい曲を、という感じでした。
──アクションであることに対して、どのようなアプローチをされましたか?
ジョー イントロの展開を聞いただけですが、監督さんから伺ったのは、戦闘ものなんだけども、三角関係・四角関係もあり、大映ドラマのような側面もあると。そんな話を聞かされていました。そういったテイストを加味しながら、やっていこうかなというところですね。主題歌に関しては、どちらかと言うとアップテンポです。映像も多分、アップテンポな部分が出てくるのではなかろうかと。だから我々がTWO-MIXの時代から受け継がれている、いわゆる4分打ちモード。その裏に、色々シンコペーションが鳴るんですけど、それを使って、スピード感がありながら「歩んでゆく」感じを出そうとしています。4分という歩みと、ベースのズンズクズンズク……と、それとは別にズクズクズクズク……っていうギターと、いろんな「動」の部分をミックスしてゆくII MIXDELTA、みたいな。ちょっと締まりが良かったかな(笑)。
高山 拍手!(笑)。
──この作品への参加を契機にして、また大きく活動をされてゆくと期待させていただいて良いのでしょうか。
ジョー そうですね。『キスダム』とのリンケージで、やっとII MIXDELTAとして初めて、公共の電波に乗るわけで(笑)。知らない人もいらっしゃると思うんですよ。それが、これによってどう動いてゆくのか、僕たちとしても楽しみですね。
──新たなファンの方のために“II MIXDELTA”の「デルタ」の意味を、もう一度教えていただけますか。
高山 いわゆるデルタ、三角形ですね。ジョーさんと永野氏と私の3人になることで、3人でのカタチを作っていこうという、そんな意味を込めています。……それだけなんですけど(笑)。
ジョー TWO-MIXっていうのは、あくまでも二人のユニット名であると。3人になることでデルタ、3つの頂点がある形ができる。デルタ地帯じゃないですけど、3つの頂点が線で結ばれた中に繰り広げられる音楽が、TWO-MIXとは違った形の、豊かなものになるだろうということで、この名前をつけさせていただいたんです。
高山 さすがですね、親分!(笑)。
ジョー アドリブ、アドリブ(笑)。
──最後に、お待ちかねのファンに向けて、ぜひ一言ずつメッセージをお願いします。
高山 大変お待たせいたしました。こういう機会をいただけて、嬉しく思います。ずっと待っててくださった方にも、また「全然知らないぞ」って方にも、期待に沿えるように頑張りますので、よろしくお願いします!
ジョー BGMと主題歌とで、アニメの全体に関われるケースって、過去にもそんなにないと思うんです。映像も凄い、と伺っていますので、音楽と映像の融合がどんなことになっているのか、観て、聴いてくださる皆さんと同じような気持ちで、オンエアを楽しみにしています。ドラマが盛り上がるにつれ、音楽も視聴者の皆さんに浸透してゆくはず、今流行しているインフルエンザのように(笑)II MIXDELTA病にかかってくれるといいなぁという風に思っております(笑)。
高山 ワクチン開発されちゃったら困りますよね。
ジョー 大丈夫、どんどん新しい亜種に進化して行きますから(笑)。
──ありがとうございました。


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