「東京国際アニメフェア2007」キスダム 詳細イベントレポート

3月23日から26日まで開催された東京国際アニメフェアでは、『キスダム』を制作するサテライトもブースを解説。サテライトが制作するアニメ作品の展示のほか、スタッフやキャストを招いてのトークショーが行われました。

25日には『キスダム』の総監督である長岡康史さんと、哀羽シュウ役の小野大輔さんを招いてのトークショーが行われました。ステージには、小野さんの女性ファンを中心として多数の観客が訪れました。こちらではその模様を紹介いたします。

ステージではプロモーション映像が上映されたほか、登場キャラクターやメカなどの設定画も多数紹介され、それを見ながらお二方にトークしていただく形となりました。

まず長岡総監督は、「『キスダム』の映像を見て、リアルなイメージをもたれたかも知れませんが、基本的には荒唐無稽な漫画的なものをやりたいと思っています。ですから、リアリティよりテンポを優先させることをスタッフにはお願いしました。またこの作品は、日本でもトップクラスの技術力があるサテライト制作が前提だったので、デザインなどについても技術ありきを作品自体に生かそうと考えています」とコメント。

また小野さんは、シュウというキャラクターの魅力について、以下のように語りました。
「僕が演じてきた役で、ここまで熱いキャラというのも珍しいです。今までは息だけで感情を表現するなどというのが多かったんですが(笑)、今回は1話につき100以上の台詞があったりして、しかも全部『!』がついている(笑)。そのため僕も収録中、つい体が前のめりになってしまいました。ほかの出演者、七生役の中村悠一さんも由乃役の水樹奈々さんも、キャラに近しい空気をまとってきていますね」

その後小野さんは、会場のお客さんに向かって「由乃ぉぉぉぉぉぉぉぉ!」と叫ぶパフォーマンスを披露。素晴らしい絶叫のあと「これで次のアフレコでは声が出ないかも」という小野さんに対し「次のアフレコでは、叫ぶシーンがその5倍はありますよ(笑)」と総監督はおっしゃっていました。


哀羽シュウ役の小野大輔さん


長岡康史総監督

そしてこの作品に登場するメカについて小野さんは「興奮しましたね。僕の育ってきた環境の中で『マクロス』みたいな変形ロボは僕に影響を与えているものだったんです。『機動戦士ガンダム0083』も好きなんですが、これらの作品には河森正治さんが関わっている。そして『キスダム』にも河森さんがメカデザインをされていると聞いて、僕のテンションもぐっと上がりました」と語っていました。

さらに、劇中に出てくる人類の敵“ハーディアン”について長岡監督は「ハーディアンはとにかく、画面に一瞬しか出ないものまで何種類もの設定を用意しているので、スタッフに恨まれています(笑)」と語ると、小野さんは「アフレコをやっているときも、女性陣から『気持ち悪い、気持ち悪い』と声が上がるほど、臨場感がありますね」とおっしゃりました。

最後に小野さんは「『キスダム』というタイトルはいったい何だろうと思われるでしょうが、僕らにも全然わかりませんので、これから先を予想して、自分の中で面白さを育てながら待ちたいと思います。みんな120パーセントの力でやってますので、皆さんも気合いを入れて見ていただきたいと思います」とコメント。

また総監督は「最近ありそうであまりなかった、少年漫画の王道みたいな直球ど真ん中の路線を、今の時代にあった形でお送りしたいと思っています。女性の方、小野君ファンの方は、ほかにも美少年キャラが一杯出てきますので(笑)。ハーディアンの気持ち悪ささえ乗り越えてもらえれば、楽しんでいただけるでしょう(笑)」と、女性ファンに向かってアピール。もちろん男性ファンにとっても、とても作品についての期待が盛り上がるイベントになりました。

スクリーンをバックに
主人公・ シュウの解説をする小野さん



「ハーディアンの気持ち悪ささえ 乗り越えて
もらえれば、楽しんでいただけるでしょう(笑)」

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