第2話のアフレコを終えた直後、哀羽シュウ役の小野大輔さん、流姫那由乃役の水樹奈々さん、七生愁役の中村悠一さん、燻京香役の弓場沙織さん、玲役の柚木涼香さんにお話を伺いました!

――それぞれ、ご自身のキャラクターを演じられてみての感想をお願いします。
 

小野 哀羽はN.I.D.F.という組織のパイロットとして、荒廃した世の中で希望を捨てずにハーディアンという敵と戦っている人たちの一人です。キャラの絵を見たとき、生意気そうで挑戦的な目をしていたので『熱い奴だろうな』と想像しましたが、実際は思った以上でしたね。
彼は1話冒頭から瀕死の重傷になり、その中でひょんなことから超常的な力を手に入れることになる、運命に弄ばれている感じがしますが、それを熱い心で打破していく熱血ヒーローです。なぜか実際よりも長い間演じている感覚がするキャラですね。
 
水樹 由乃はN.I.D.F.の科学主任を務めていて、まわりのキャラたちに的確な指示を与えて分析していく、てきぱきとした知的な女性です。
彼女は組織のために“死者の書”というものやその能力について詳しく調べているんですが、恋人のシュウが瀕死になったところでその力を使ってしまう、そのため組織を裏切ることになり、追われる立場になってしまいます。
彼女は責任ある仕事を任されるクールなキャラですが、ハーディアンに対して果敢に素手でも向かっていくような男っぽいところがある。そして任務を外れるとシュウのことを思う女性らしさがある、とても愛情深いキャラだと思います。
 
中村 七生はシュウの友達で、落ち着いた感じの外見をしているんですが、芯には熱さをもっていて、意外と叫ぶシーンが多かったです。案外すぐに激情しちゃうタイプなのかもしれません。
七生はシュウと由乃の関係は知っているんですが、由乃のことが好きみたいです。けれども上司に「殺してでも2人を連れてこい」と命令されるという話があるので、七生はどうするのかという葛藤が今後描かれてゆくのでしょう。
 
弓場 京香はN.I.D.F.の司令官です。いつも冷静沈着な指令を命令口調で言っていて、絵を見てもきつい女王様みたいな印象があるんですが、人類を救うために一生懸命になっているという感じでした。
 
柚木 玲は京香の秘書なんですけどマイペースな女の子で、みんなが真剣なときもひょうひょうとして、ひとりだけ水着でうろうろしていたりします。性格は、絵に出ている「ちょっと生意気な小娘」という雰囲気のままかもしれないですね。物語の中で、異色なキャラになっています。
今のところ敵なのか味方なのかもよくわからない微妙な存在なので、今後が楽しみです。
 
――作品自体の感想をお願いします。
小野 とにかくテンションが高くて、数話だけでほかのアニメの1クール分くらい激しいです。「自分はこのテンションで最終話までやっていけるのだろうか、でも1話1話全力でやるしかない」という感じです。登場人物も熱をもっているキャラばかりです。
 
水樹 この物語は男同士の熱い友情とか魂のぶつかり合いみたいなものがあったり、その中に恋愛要素も入っていたり、現代にはなかなかない熱い人間ドラマを描いていく作品だと思います。
 
中村 1話から佳境であるかのような始まり方をするんですが、意外と出演者も状況がわかっていません。これから回を追うごとに昔の話も出て、僕たちもキャラの人間性をもっと深く知っていくことができるのでしょう。
 
弓場 1話目から、“死者の書”とは何なんだろうとか謎が多く、展開も早くて飽きさせないですね。
 
柚木 お話の中で、ハーディアンという虫みたいなものがたくさん襲ってくるシーンは、アフレコしながら『うわ! うわ! 気持ち悪い!』と声が出そうなほど凄い迫力ですので、そこも見所の一つでしょう。
 
――最後に、視聴者の方へのメッセージをお願いします。
小野 『キスダム』というタイトルがすでに「何のことだろう?」と思われているでしょうが、僕らにもわかりません。皆さんには色んな想像を膨らませながら待っていてほしいですし、それに応えられるよう役者陣もスタッフ一同も、熱を生み出していこうと思います。
 
水樹 組織に反発して狙われる立場になった由乃なんですが、彼女の仲間たちは上の命令を聞かずに由乃をサポートしてくれるなど、仲間同士の絆も描かれているのでよろしくお願いします。
 
中村 1話からたくさんの謎があってなかなか解明されないと思うんですが、その謎を色んな解釈をしながら楽しむこともできますし、役者も凄いテンションでやっているのでその辺も見ていただけたらと思います。
 
弓場 展開が早くて飽きのこない作りになっているので、きっと楽しいと思います。ぜひ続けて見ていってください。
 
柚木 非常に収録現場も熱く、みんな集中力が高くなるような現場でして、映像クオリティも高いのでキャスト一同オンエアが楽しみです。
 
――本日はありがとうございました。


主題歌・BGM担当のII 『MIXDELTA』のインタビュー記事はこちらから
アフレコインタビュー第2弾はこちらから

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